時の過ぎゆくままに(ひどい目に合ったアクションカメラの話)

トラップというのは思いがけないところに潜んでいるもので、まあ思いがけないところに潜んでいるからトラップなわけだが、まさかそんなことが起こるのか、という不具合が発見された。

Amazonで購入した、アクションカメラ。

4Kにも対応するアクションカメラ。現在は販売されていないようだ。
Bitly

数多あるGoProのニセモノのうちのひとつだ。
ニセモノだけあって、似ているのは形の雰囲気とコンセプトのみ。それ以外は徹底的にGoProではない。
特に価格に関しては似ても似つかず、購入時の価格が4,980円。これはGoProの10分の1以下ということになる。すがすがしいほどのニセモノっぷりである。

そんな価格帯なので、「映ればいいや」程度に思っていたのだが、1台購入してみたところ、意外にもそれなりに撮影できるので、さらに追加購入した。
当店や販売車両の紹介用に撮影する動画の車載カメラとして使用するのが目的だが、カメラは複数台あった方がいいので追加したのである。

追加購入したカメラを見ると、同じ品番のものを購入したのだが、微妙にバッテリーの形が違っていて、若干の疑問を抱いたものの「サイレントアップデートが頻繁な中華品のことだから」とさほど気にせず、数日後、クルマにカメラをセッティングして撮影をした。

外観は全く同一。

ぱっと見は問題なく撮影できている。
だがしかし、どうも様子が変だ。
購入した2台のカメラで撮影した映像が、「合わない」のである。

「あれ、合わない?」
「ん? 合ってなくない?」
「うわ、マジか!」

編集ソフトの画面を見ながら声を出してしまった。

2台のカメラで撮影した動画の長さが違うのだ。
長さが違うというか、再生スピードが違うというか、タイムコードが違うというか、要するに片方が微妙に短いのである。
2台の映像と音を合わせて、つまり同期しても、数分後にはずれてきてしまう。

あとから購入した方が、ほんのわずか、時の流れか緩やかなのだ。

「時の流れが緩やか」などと書くと、優雅で風流だけれども、動画の編集に関してはとても厄介だ。
ほぼ完全に、使えないのである。

短い動画だとなんとなく変だな、くらいなのだが、ある程度の時間回していると明らかにコマというかフレームというか、映像がずれてくる。
映像だけならそんなに気にならないのだが、音声がずれると、とても気になってしまう。

それにしても、なぜそんなことが起こりうるのか。
これまで数十の動画や音声を収録する機材を使ってきたが、こんなことは初めてだ。
昔のテープレコーダーだったらまだしも、デジタルな道具でそんなことが本当に起こるのか。
起こるのである。

その様子がこちら。

この動画はメトロノームのアプリを2台で撮影し、開始位置で同期させてある。

念のため、同じメーカーのメモリーカードを使用している。

60分で6秒なのでおよそ1%のズレだ……。
ズレる不便さもさることながら、なぜこうなるのかの方が気になる。

どう失敗すれば、こういう製品ができあがるのか。
理由のわかる方がいらしたら教えてください。

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Amazon中華三昧コラム
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