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11万キロ超えハイブリッド車は満タンでどこまで走れるか

これまで、準備をかねてひっそりと運営しておりましたドドド自動車のサイトですが、このたび正式にオープンいたします。これを記念して、「11万キロ超えハイブリッド車は満タンでどこまで走れるか」という実験を行います。この実験がはたしてサイトオープン記念とどう繋がるのか自分でもよくわかりませんが、それはさておき。 実験では日本国道路元標のある東京・日本橋をスタートに国道4号線を北へと進みます。使用するのはホンダ・インサイト。 初年度登録が2009(平成21)年で、今日(2022年5月11日)6回目の車検を受けてきました。走行距離は115500km。細かいところはいろいろとガタが出ていますが、基本的には絶好調です。 ガソリンタンクの容量は40Lで、カタログ上の燃費データは26.0km/L(JC08モード)です。実燃費は都内走行で15km/Lほど、高速道路で18km/L前後といったところです。メーターパネルに表示される走行可能距離は、満タン時で514kmでした。 ルールは、日本橋から国道4号線をひたすら北進し、給油ランプが点灯した時点から次に現れたガソリンスタンドがゴールです。長時間運転による過労を...
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長期レポ:ホンダ・インサイト<1> 〜10年10万km超えでハイブリッドはどうなった? 〜

ホンダ・インサイト 長期レポ:ホンダ・インサイト 〜10年10万km越えでハイブリッドはどうなった? 〜 私はホンダの「インサイト」に乗っている。初年度登録が2009(平成平成21)年なので、車齢はもうすぐ12年になる。犬の年齢でいうと64歳に相当する。犬の年齢でいう必要はまったくないが、とにかく相当するのである。 走行距離は12万kmを越えている。ただ最近のクルマは、ひと昔前のクルマと比べると10年10万kmという節目を越えた際のヨボヨボ感が、かなり少ない。まだまだ現役である。1990年くらいまでの感覚だったら、10年落ちともなると「ああ、そろそろお役御免だね」という風情がクルマのあちこちから漂っていた。しかし、近ごろのクルマは10年オチくらいじゃなんのその、現役さながらの色気を振りまくクルマも少なくない。 マンガ『サザエさん』の波平さんが54歳という設定で「意外に若い!」と驚くのは定番だが、それと同じような状況だ。 クルマの老化が遅くなったのは、防錆技術の進歩に寄るところが大きいと自動車メーカーのエンジニアから聞いたことがある。1980年代後半、自動車メーカーでは外板について「表面...
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長期レポ:ホンダ・インサイト<2> 〜10年10万km超えでハイブリッドはどうなった?〜

長期レポ:ホンダ・インサイト<2> 〜10年10万km越えでハイブリッドはどうなった?〜 前回の本項では、エンジン始動と電装用のバッテリー(いわゆる普通の、ハイブリッドじゃないクルマにも積まれているバッテリ)は交換しているが、ハイブリッドの方のバッテリーはビンビンであるという話をした。 ところで、この「バッテリーはビンビン」というのはRCサクセションの名曲『雨あがりの夜空に』の一説である(わざわざ書くのはヤボだが)。「この雨にやられてエンジンいかれちまった/俺らのポンコツとうとうつぶれちまった」という歌い出しのこの曲、内容の解釈にはさまざまあるが、実際にクルマが壊れてしまったという趣旨でないことは確かだ。 和洋問わずロックやポップスの歌詞に、クルマが壊れてしまうという表現はよく登場するが、だいたいの場合「クルマ」というのは何かのメタファーであって、実際にクルマが壊れてしまってはいない。ほぼ例外なく隠喩であり、壊れたのは実際のクルマではない。それはなぜか。 本当にクルマが壊れたときは、歌なんか歌っている場合ではないからである。 はてさて、なぜこんな話をしたかというと、このインサイト、一度...