Amazon中華三昧 FMトランスミッター

少し古いクルマに乗っていると、いろいろな困りごとが起こる。

機器の故障や腐食、加水分解など、物理的な経年劣化による困りごとも多いが、クルマの責任ではない、外的要因によって相対的に劣化してしまったことによる困りごともある。

たとえば音楽を聴く環境。

当店の現在の在庫車を見ると、すべての車両にCDチェンジャーが備えられている。

当サイトの読者層からして「CDチェンジャーってなに?」という人は少ないだろうが、過去には光を使って音を樹脂に記憶し再生させるというような文明があったのだ。

さらに、カセットデッキを備えている在庫車もある。

一応装備品なので、ちゃんと可動するか確認するために家中を引っかき回してカセットテープを探した。

というように、音楽を聴く環境はここ20年で大きく様変わりした。

最新のクルマは、ただ乗り込めば自動的にスマートフォンとコネクテッドで、そのまま聴いていた音楽を再生することができる。

音楽を身にまとうような感覚だ。

W210初期型のコントロールユニット。オーディオのほか、ナビゲーションやエアコンなどのコントロール機能を備える。

ちょっと古いクルマの場合、そういうコネクテッドなオーディオデッキを購入して装着すればたやすく最新の車と同じ環境を構築できるわけだが、そうすると純正オーディオを外す必要がでてくる。

純正オーディオというのは、純正だけあってインストゥルメントパネルと調和しており(中にはそうじゃないクルマもあるが)、最新のナビ付きオーディオなどと入れ替えてしまうと、どうしても違和感が生じてしまう。

さらに、純正オーディオにクライメートコントロール(いわゆるエアコン)の操作や車両セッティングの機能が備わっている場合、たやすく交換することはできない(方法はあるがたやすくはない)。

というわけで、スマートフォンとBluetoothで接続してFMラジオに電波を飛ばし、FMラジオでスマートフォンの音楽を聴く道具「FMトランスミッター」に頼ることとなる。

一昔前まではFMトランスミッターというと、音楽プレーヤーとの接続は有線だったが、いまではBluetooth接続が標準だ。
どこかのメーカーがコネクタを廃止したせいで、なにもかもがBluetoothになった。「ブルウトゥース、お前もか」といった心境である。

さてさて、そうした事情でFMトランスミッターをいろいろと試してみたのだが、今のところこちらの「UGREEN FMトランスミッター Bluetooth 5.0 カーチャージャー」という機種だ。

Bitly

音質的には、スマートフォンと本機との接続に関してはBluetooth 5.0なので現時点で音質面では最上位規格だ。

本機とFMラジオとの接続……というか電波状況も、大変良好で車内の音楽環境としては満足のいくレベルだ。

音楽を再生しない状態でカーオーディオのボリュームを大きく上げると、恐らくBluetoothの側から発生してるだろうノイズが聞こえる。

逆に言うと、そこまでしてもFMのノイズは聞こえないということだ。

そんな状態で音楽を再生したら運転できないくらいの音量の話なので、通常は気にならないと思う。

機能面では、PDとQC 3.0の急速充電機能を備えており、本機から音量、曲の進戻のコントロールが可能だ。また、ハンズフリーのマイクが付いていおり、本機を通して通話ができる。USBメモリとMicroSDカードに記録したMP3データを再生することもできる。

質感やデザインは、まあそれなりだ。あまり高級感はないが、質実剛健というか、当たり障りがないというか、特段の個性はないので車内で目立つこともない。

プラスティッキーで装飾が最低限なのは私の好みなのだが、これについては人それぞれで意見が分かれよう。

同様の商品には本体LEDの発色をコントロールできる(モノによっては七色に光る)という、いかにも中華な機能が備わっているものが多いが、本機にはそうした機能はなく、シンプルにブルーの発色だ。それも私が気に入っている点だ。

‎このFMトランスミッターは「UGREEN」というブランドの製品だ。

最近Amazonでよく見かける中華ブランドで、私はこのほかにも充電器やケーブルを使用しているが、コストパフォーマンスに優れ、それなりに信頼できるブランドだと思っている。

ちなみに、このUGREENのトランスミッターの前に買った商品は、操作ボタンに不具合があり返品しても同様の不良品が送られてきた。

おそらく同ロットで、工場の人が同じミスを続けたんだろうが、そういうトラップがあるのもAmazon中華の味わいのひとつだと私は思っている。

※当サイトのコンテンツにはアフィリエイト・プロモーションを含みます。
※外部の広告および商品リンクをクリックすると当社に報酬が支払われる場合があります。

スポンサーリンク
Amazon中華三昧コラム
投稿をシェア
ドドド自動車の公式SNSアカウントをフォローしてください。
タイトルとURLをコピーしました