悲しいことに、W210号の後部バンパーに破損があります。
ボディーには影響のないレベルですが、割れてしまっているので補修しなければなりません。
自分のクルマであればパテを適当に盛って、缶スプレーでしゃーっとやってしまうのですが、こんな状態のいいW210にそんなことをするわけにはいきません。
ここはプロに任せます。
まずはコスト削減のため、バンパーを外して工場に持ち込みます。
修理を依頼するのは、弊社と同じく葛飾区にある大東板金工業所。
下町の板金工場というと、「腕利き職人の手仕事」が見られるのではないかと期待が高まりますが、大東板金さんはその期待を裏切りません。
W210のリアバンパーは、バンパー本体とメッキモール、中央のモールと、3つのパーツに分かれています。
本来であれば分解して修理するところですが、それぞれのパーツがはめ込め式で組まれているため、経年劣化による樹脂の破損が心配です。
バラバラにしたら、ツメが割れて戻らなくなっちゃう可能性があるのです。
そのため、分解せずにこのまま修理をすることになりました。
構造上、裏から補修材を当てることができないため、専用の接着剤で割れている部分を補修し、パテで状態を整えます。
その後、サフェーサーを吹き付けて細かな凹凸をならしていきます。
通常このまま塗装に取りかかるケースも多いのですが、大東板金さんはもう一度、さらに細かな凹凸をラッカーパテで埋めて、サフェーサーを吹き直します。
ひと手間多くかけて、仕上げをよくする。
言うのは簡単ですが、日々の業務の中でそのこだわりを徹底するのは易くありません。
補修を依頼した箇所だけでなく、サービスでモール全体を塗装してくれました。ありがたやありがたや。
というわけで、W210号のリアバンパー補修は完了です。
仕上げ作業はだんだんと完成に近づいてきました。