さようならC4ピカソ

お客さまに安心してお譲りできる状態まで仕上げられないと判断し
業者へと売却しました

機関全般については好印象だったC4ピカソですが、細かい部分での不具合が多く、それらを少しずつ修理してきました。

しかし、「あちらを直せばこちらが壊れる」という状況が続き、ついにはトランスミッションにも調子の悪さが見え始めてしまいました。そのため、この状態ではお客さまに安心してお譲りできるレベルに仕上げるのは不可能と判断し、現状のまま業者に売却する決断をいたしました。

お問い合わせいただいた方もおいででしたが、クルマの状態を正直にお伝えし、ご購入をご遠慮いただきました。

最大の不具合はロボタイズドMTであるEGS(機械的にマニュアルトランスミッションを変速する仕組み)です。
始動直後にトランスミッションの挙動がおかしくなることがあり、そのたびにテスターで校正したり、作動油やトランスミッションオイルを交換して調子を見ていましたが、解決するには大幅な修理、もしくはトランスミッションの載せ替えが必要と判断しました。予算を考慮すると修理は現実的ではありませんでした。
もちろん、クルマのほかの部分が完璧であればトランスミッションを載せ替えて販売することも可能ですが、リヤゲートの開閉スイッチ部分の破損、天張りの剥がれ、セカンドシートの機構不具合など、多くの修理箇所があるため、残念ながら断念することにいたしました。

一生懸命掃除もしたのですが……

テストとして数百キロ走行しましたが、このクルマの乗り心地と操舵感は非常に個性的で、ハンドルを握るたびに思わずニヤニヤしてしまような魅力を持つ1台でした。
駐車場から裏路地を抜ける際も、高速道路の追い越し車線を走る際も、山道をドライブする際も、C4ピカソらしい独特のフィーリングで楽しませてくれる、素晴らしいクルマです。

このクルマを良い状態でお客さまにお届けできなかったことが残念でなりません。
引き続き魅力のあるクルマを探していきますので、今後とも、ドドド自動車をよろしくお願いいたします。

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